10ヵ月後の注釈
私の家にいる小亀のように賢明に。
今日私は公園へエチュードを描きに出かけた。うまく描けずに不満げでいると、他に絵を描いている人を見かけた。水彩画だ。かなりの年配の方だ。このとても暑い暑い8月に。...全くねを上げない、その場を離れようともしない。これぞまさに芸術への献身者。
油彩で描くことへの不安、心配が消えた。暑くて油絵具が溶けてきた。そして考え始めたのです。
この老紳士がまだ若かったころ、芸術を志して、将来を夢見ている。水彩で描いている。戦争が始まった。街が崩壊してしまった。東京が焼け野原になっってしまった。水彩画は?燃えてなくなってしまった。そして写真も...。
想像力が強すぎるかも。女性だから。